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小児科|保坂こどもクリニック|東京都文京区白山|医療法人社団泰篤会

ママのお悩み相談室

かぜについて

かぜとは、上気道(鼻、のど)に炎症が生じた状態で、かぜ症候群、感冒とも言います。

原因はほとんどがウイルス感染で、200種類以上あります。インフルエンザは流行性感冒と言って、かぜに含めることもあります。

「かぜをひきやすい子」とよく聞きますが、本当にいるのでしょうか?

子どもが2歳、3歳になって初めて高熱が出るかぜをひいて「かぜなんてひいたことなかったのに」と驚くお母さんもいらっしゃいますし、逆に「なんでうちの子は、こんなにかぜをひいてばかりなのでしょう」と涙ぐむお母さんもいらっしゃいます。

「かぜをひきやすい、ひきにくい」は、生活環境の違いが要因の一つとして挙げられます。

0〜3歳の頃にたくさんかぜをひく子もいれば、乳幼児期5〜6年にわたって少しずつひく子もいますが、それは園の集団生活に入る時期や兄姉の有無等の生活環境に強く影響されます。また、その子の免疫力も関係します。炭水化物や脂質はエネルギー源となり、ビタミンはエネルギー代謝を助けるなど免疫作用を強化しますので、食事からそれらを摂ることも、体調や抵抗力を維持するうえで大切です。

ひく時期や回数は違っても、次第に免疫がつき、かぜをひきにくくなっていきます。かぜをひく度にまた一つ成長したと思えるぐらいの余裕が持てるといいと思います。

稀ではありますが、生まれつき免疫力が低いお子様もいますので、治りにくい、重症化しやすいような場合はかかりつけの先生に相談しましょう。

かぜをひいたら、どうしたらよいでしょう?

かぜの症状は、発熱、咳、鼻水、くしゃみ、食欲不振、嘔吐、下痢等です。大切なのは、体力、抵抗力を維持すること。経口補水液等で水分、糖分、ビタミンを小まめに摂り、脱水、低栄養にならないようにすることが重要です。

かぜの際の鼻水、くしゃみは、病原体を体から排除するための大事な防御反応です。鼻水はかんで外に出す、かめない小さな子は吸い出してあげるのが有効です。

鼻水を止めるために、抗ヒスタミン剤(抗ヒ剤)という薬が出されることもありましたが、抗ヒ剤は花粉症による過剰なくしゃみや鼻水等のアレルギー症状を改善するのに有効な薬で、かぜを早く治す効果はありません。しかも、抗ヒ剤を服用していると、発熱時に熱性けいれんを引き起こしやすいことも分かってきました。

また、抗生剤は細菌に対して有効ですが、ウイルス感染が原因のかぜには効果はありません。

お医者さんにかかる必要はあるのでしょうか?

薬で治さないなら受診する必要はないのでは、と思うかもしれませんが、単なるかぜではないこともあります。発熱の中には川崎病やリウマチ熱等、病気に対応した治療が必要なものもあります。

また、かぜに続いて細菌等による二次感染が起こると、気管支炎、肺炎、中耳炎、副鼻腔炎等を発症し、適切に抗生剤等の治療を始めないと重症化することがあります。

実は、お医者さんは、かぜ以外のものを発見するために診察しているのです。

「咳エチケット」をご存じですか?

最後にひとつ。皆さん、「咳エチケット」をご存じですか。

くしゃみ、咳をした際、口や鼻からウイルス等の病原体が多く含まれた小さな水滴が放出され、周囲1〜2メートルの人がその飛沫を吸い込み感染します。

マスク、ハンカチ、タオル等で口や鼻を覆うと、感染予防効果があります。ハンカチ等がない時、手で覆う人が多いですが、そのまま病原体が付いた手で蛇口やドアのノブを掴むと感染が広まってしまいます。

欧米では、握手する文化と関係があるのか、肘の内側で口や鼻を押さえる人が多い。習慣はなかなか変えられませんが、見習うべきかもしれません。

子どもは親と同じことをするようになりますから、まずは大人が身につけるべきエチケットですね。

院長のコラムが毎号紹介されている
【母の友】の『こども健康相談室』より

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