ママのお悩み相談室

日頃ご相談の多いものについてわかりやすく説明します。

インフルエンザについて

冬になってインフルエンザが流行してくると、子どもが発熱して慌てて来院され「インフルエンザじゃないですか?すぐに検査してください」という方が増えます。

検査の結果が陽性でがっくり、という経験、みなさんもあると思います。

よくある症状を教えてください。

突然、悪寒戦慄を伴う高熱で発症します。体の痛み、全身の倦怠感、頭痛、眼痛等を伴い、その後、咳、鼻汁、咽頭痛、嘔吐、腹痛、下痢症状も出てきます。時に肺炎、中耳炎を合併します。

子どもの合併症として恐ろしいのは脳症です。時に急速に進行することがあります。高熱により、熱性けいれんや異常行動を起こすことがありますが、その場合は必ず受診してください。

脳症かどうか、小児科医による診断と適切な対応が重要です。

インフルエンザかどうかはどのように診断するのですか?

インフルエンザはウイルスによる感染症です。鼻の粘膜に増殖したインフルエンザ抗原(ウイルス)を迅速検査キットで確認することで確定します。

発症後12時間以内は検出しづらいので半日程してから受診されるのがよいでしょう。

クラスで大流行している、家族内で発症している場合、症状が典型的なら、検査結果に拘ることなく診断してよいと思います。

治療について教えてください。

安静にして、解熱剤、感冒薬等で対応します。無治療の場合も、通常は4〜5日程で熱が下がり、1週間程で軽快します。抗インフルエンザ薬(以下、抗イ薬)を服用することで、2日程早く熱が下がる等軽症化が期待できます。

日本では「インフルエンザになると抗イ薬を飲む必要がある」と思っている方が多いのですが、世界では一般的ではありません。抗イ薬のひとつタミフルは世界消費量の約75%を日本が占めています(二位の米国が約20%)。海外のほとんどの人はインフルエンザに罹患しても抗イ薬を服用していません。

2007年、日本でタミフルで治療中の小児(中学生)の異常行動が問題となり、現在日本では10代の患者への投与を控えることになっています。

薬の発売前からインフルエンザの発熱初期に異常行動をする子どもがいることはよく知られていましたから、日本以外では抗イ薬の副作用とは考えられていません。

日本ではインフルエンザに罹患するとほとんど抗イ薬を投与されるので、何が原因なのか分かりづらいのです。

インフルエンザに毎年のようにかかる人がいますが、なぜでしょう?

インフルエンザにはA型、B型、C型があり、流行するのはA、B型です。A型にはウイルスの表面の構造の違う多くの型があります。インフルエンザにかかるとそのウイルスに対する抗体はできますが、流行するタイプは毎年違いますし、ウイルスも毎年少しずつ変異しますので、何度もかかることがあるのです。

その年に流行するタイプを春に予想してワクチンの製造をしますが、ウイルスが変異していくので、ワクチンを接種しても思ったほど効果のない年もあります。

ワクチンにより、血中にウイルスを中和する抗体が作られますが、気道粘膜(鼻やのど等)からのウイルス感染を完全に防ぐことはできません。軽症化や肺炎・脳炎等の合併症の防止が主な目的となります。

ウイルスが大きく変異すると、新型インフルエンザとなって世界的に大流行します。2009年に新型インフルエンザA(H1N1)pdm09が発生して日本でもたくさんの方が感染しました。

現在も季節型インフルエンザとして少しずつ変化して流行を繰り返しています。新型インフルエンザは50年ぐらいの周期で発生すると言われています。

院長のコラムが毎号紹介されている【母の友】の『こども健康相談室』より

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